墨亭・令和二年正月興行・その1

墨亭初の正月興行。その初日が無事終わりました。

11時開演の第一部は講談の会。13時30分開演の第二部は落語協会と落語芸術協会の実力派真打の競演会。ともに多くの方にお越しいただきました。

特に、第一部の会は溢れんばかりのお客様で、廊下でご覧いただくことになった方も……。

まずは、私もお気に入りの(笑)田辺いちかさんが、令和二年の墨亭の口開けで『三方ヶ原軍記より湯水の行水』を。軍団物を硬軟自在に読み分けられるいちかさんには今年も大いに期待。二番手は地元・向島の元気印、神田紅佳さんが『寛政力士伝より越の海勇蔵』を。めっぽう明るい紅佳の高座を聴くと、越の海に勝てるのでは?と思う位のパワーをもらえます。また、ご来場いただいた方には、紅佳さん特製の墨亭カレンダーをプレゼント。墨亭でも大切に飾りたいと思います。そして、トリは神田春陽先生の『北斎と遠山』。葛飾北斎は墨亭のある墨田区で暮らし続け、押上の法性寺(柳島妙見)で開眼をした江戸時代の浮世絵師。その北斎が描いた絵を巡って、遠山の金さんこと遠山景元とのやり取りを描いた一席。春陽先生は、墨亭では『徳川天一坊』を連続で読んでいますが、それとはまた違った、江戸の町の柔らかな世界を描き出してくれました。

ご出演いただいた田辺いちかさんは2/26の午前中(10時30分開演)に、神田紅佳さんは2/16の午後(14時開演)、神田春陽先生は来週1/11の午後(14時開演)に、墨亭で独演会を開催します。今だからこそ新鮮な講談の世界を、是非、お尋ねください。(雅)

(第二部は続く)

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