新年おめでとうございます!

新年おめでとうございます。

本年も「墨亭」をよろしくお願い致します。

お正月と言えば、やっぱり落語。

私の場合、小さい頃に父親が「寄席でも行くか!」となると、当時、三鷹に住んでいたこともあって、新宿末広亭を訪ねるのが多かったものですが、今は向島に暮らしているので、その土地柄もあって、浅草演芸ホールの初席に出掛けることが多くなりました。


令和二年の元日も、早速、初席へ。今年は夕方までのんびりとして、19時過ぎに入場。正月らしさは、縁起を担ぐ噺が並ぶ様子にも表われ、金原亭馬生師は『ざるや』、柳家権太楼師は『黄金の大黒』を、隅田川馬石の『狸の札』は“今年は化けるように”という縁起を、そして、柳家喬之助が泥棒の登場する『出来心』を演じたのは、お客の懐を取り込んでやろうという魂胆からです(笑)。

第四部のトリは、墨亭のこけら落とし公演にもご登場いただいた柳家さん喬師匠で、例年は『棒だら』や『時そば』といった噺を演じることが多い中、今年は干支が登場する『ねずみ』を。江戸から仙台へと足を伸ばした左甚五郎が、不幸な境遇にある宿屋に泊まり、そこでねずみの彫物をこしらえて、宿屋とその親子を助けるといった人情噺です。

普通にやれば30~40分かかる噺を、この日の持ち時間に合わせて、なんと10分で!どこを削ったのかということをまるで気付かせない、それでいて、噺の骨格やテーマも失わせない、勿論、笑いもたっぷりの、これぞ柳家さん喬!という一席で楽しみました。

寄席の方では、正月興行の10日までを「初席」、11~20日を「二之席」と呼んで、顔見世興行の趣きが強い番組構成です。墨亭でも初席興行を1/3と1/4に行ないますが、演者の一人ひとりの持ち時間もたっぷり取ってありますので、どこに行くかお迷いでしたら、是非とも初笑いにお越し下さい。お待ち申し上げております。(雅)


墨亭・正月興行

1/3

【第一部】11時~12時30分、2500円 ★満員御礼★

  神田紅佳、田辺いちか、神田春陽(主任)

【第二部】13時30分~15時30分、3000円

  柳亭芝楽、桂文治、古今亭菊志ん、林家正雀(主任)

1/4

【第一部】11時~12時30分、2500円 ★満員御礼★

  林家なな子、雷門音助、古今亭志ん松、隅田川馬石(主任)

【第二部】13時30分~15時30分、3000円

  林家たけ平、柳家小傳次、ダーク広和、古今亭菊之丞(主任)

0コメント

  • 1000 / 1000