墨亭における「三遊亭げん馬 前座勉強会」の一考察w

10月に墨亭では初となる、落語家の前座さんの勉強会を開催した。

前座はまだ一人前ではないから!といった理由から、独演会や勉強会を認めない師匠や一門もあるが、桂空治さんの会の手伝いにやって来た三遊亭げん馬(圓馬門下)さんの高座と立ち居振る舞いを見て、今だからこそ、勉強会と冠する一人会をやらねばなならいのでは!と強く思った。

高座においては、まずマクラが面白い。これはげん馬さん本人にも伝えたが、例えば、今後3分や5分で勝負しなくてはならない高座があった時、またスタンディングで何かを話さなければならない時(これからの落語家人生では色々なことがあるし、落語家もピン芸の一つとして、そういう賞レースに出場していくこともあるうだろう……)に、いわゆるショートショート的な笑いは強みになる。しかも、これまで使い古されてきた小ネタや小噺ではなく、自分の体験談や聴いてきた話をコンパクトにまとめて、さらに起伏を設けて、笑い多く聴かせることができるのもげん馬さんの強みだ。

そして、それに続く本題も、師匠である三遊亭圓馬に似て、確かな語りで進めていくことができるのが頼もしい。これから先、どんなネタや演目を仕込んでいくのかと、それもまた楽しみであり、そこに三遊亭げん馬の魅力がもっともっと出てくるはずであると思っている。

今日の高座では何を聴かせてくれるのか。そして本寸法で行くのか、それとも弾けるのか、それとも……と、なかなか前座さんでそこまで期待させる人はいない。だからこそ応援しなければ!と、2回目の勉強会を12/2(月)19時開演で開催する。

これまた前座さんは、自身の会の宣伝をすることがNGの場合も多く、ここでその代わりに、ではないが、会の告知をする次第。

とにかく、ぜひとも三遊亭げん馬さんのご贔屓を賜りたい。

ハッキリ言って、おススメです。

※10/15「第1回三遊亭げん馬 前座勉強会」のパンフを加筆修正しました。

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