墨の戯言7~「古典・新作落語事典【補遺】」その4:2020.04.29.
拙著『古典・新作 落語事典』の【補遺】その4は、艶笑噺の『金弥め』です。
この本を刊行する時に、学校図書館に入れることを考えると、この演目は……ということで外さざるを得なかった一席です。小中学生が読むのにふさわしいかどうかは、みなさんでご判断願います。
尚、今回も検索ワードのカスタマイズは、よろしくお願いいたしますw。
《き》
金弥め(きんやめ)
【種別】 滑稽、艶笑
【別題】 欣弥め(きんやめ)
【あらすじ】 ある屋敷でお嬢様が寝ていると、誰かが寝室に入ってくる気配がする。「誰じゃ、そこにいるのは?」「金弥めにござります」。「誰じゃ、部屋に入って来たのは?」「金弥めにござります」と、何を聞かれても「金弥めにござります」としか返事をせずに、お姫様へと近づいてきた。「誰じゃ、わらわの下腹部へ変なものを入れてきたのは?」「金弥めにござります」「朝まで抜いてはならん」。
【解説】 一般の席ではなく、特別な会や宴席などで演じられる艶笑噺の一つ。鈴々舎馬風や立川談志の音が残っている。
※検索ワード※
場所・舞台→寝室、屋敷
職業・人物(普通名詞)→お嬢さん
職業・人物(固有名詞)→金弥(欣弥)
行事・行動・習慣→同衾、夜這い
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